ふつうじゃなくても生きられるか

病んでる日記・ASDで双極性障害の人が日々考えること

数える作業が好きらしい

持続可能な生活とか言われてどうしても仕事のことを考えては落ち込むを繰り返している

そんななかで得意だった仕事があったことを思い出す

思い出したのがまずえらい

10代のころ初めてしたバイトは洋菓子店での仕事だった

材料の計量、洗い物、ケーキの飾りつけ、接客など一通りのことをさせてもらえて、今思うと一番恵まれていた職場だったように思う(自分が幼かったことで配慮してもらえていたという面もある)

そのなかでも焼き菓子を袋詰めする作業が一番得意で好きだった

パウンドケーキやマドレーヌ、クッキー、マカロンなどを個包装する作業

 

まず焼き菓子を透明な袋にひとつずつ入れる(形を崩さないように注意)

脱酸素剤や乾燥剤を入れながらシール機で密封する(素早くすることがポイント)

焼き菓子ごとの消費期限の日付をシールにスタンプして、袋の裏に貼る

お菓子の名称を書いたシールを表に貼る(数を正確に把握して準備するのが肝心)

種類ごとに数を数えて焼成日と菓子の名称・個数をわかるようにメモをつける

冷凍庫に日付順に並べる

 

この一連の作業をひたすら黙々とするのが大好きだった

シェフやシェフの奥さんには集中しすぎとかもっとゆっくりでいいよと言われたけど、段取りを頭の中に浮かべてスムーズに作業を進めるのが快感で、なかなかゆっくりとかできなかった

そのころは自分の特性についてまったく知らなかったから、はたから見るとちょっと(だいぶ?)異常だったんだろうということは後になって気づいたけれど

この作業をしている間は常に頭の中は数で埋め尽くされていて、それがすごく落ち着くんだということが判明

それから手を動かすというのも重要

なぜ気づいたかというと、この頃している編み物

編み物も目数を数えながら手を動かす作業で、嫌な気持ちから離れられるなと思ったから

それで、ああ、あの仕事ならまたやりたいなと思った次第

探せよという話ではあるが、なにぶん探すところがハードル高い

しかも何年も引きこもり生活していてひとりのラクさに慣れたから、今さら外に出て働けるとも思えない

在宅で数えながら黙々とできる仕事あるんかな

探せよ、いや、怖い

そんな葛藤の一日