卒業シーズンだからというわけでもないけど、卒業式の思い出
まともに出席したのは小学校だけだから、小学校の卒業式の思い出
1学年1クラスの小規模な小学校だったから、卒業証書を授与される際に、校長先生から一言メッセージが送られるという形式だった
しかもご丁寧にそのメッセージは桜型の紙に手書きされて、証書にクリップ留されていた
なんと言われるのだろうと緊張して壇上に立つ
「○○さんは、自分に厳しく、他人(ひと)に厳しく、学校生活を送り…(以下略)」
保護者席からどよめき
ん?と思った
これは褒められているのだろうか?
自分に厳しいとも他人に厳しいとも思っていなかった
私は正しいことをすることに重きを置いていた
先生の言うことを守り、ルールを守り、勉強や児童活動をがんばり、下級生と仲良くしたり、時に叱ったりした
それが
自分に厳しく、他人に厳しく
と評されたらしい
思えば自分の行動・言動を大人にはっきりと評価されるのは初めての経験だったかもしれない
そして「自分は周りから見るとそうなんだ」と理解した
多くの場合、「自分に厳しく」の後には「他人に優しく」が続くと思う
実際、小学生の当時もそう聞いていた
だから「他人に厳しく」と続いたことに、(どうやら自分は人とは違うらしい)とぼんやり感じ始めた
小学校の卒業式から中学一年生の前半くらいで、自分と周りの違いを自覚して、生きることが難しく感じるようになったんだと思う
きっかけが校長先生の言葉だった
母親は「○○ちゃんらしいね~」と笑っていたが、あんまり嬉しくなかった
保護者席のどよめきもおそらく、なるほど納得、あの子らしいという評価だろう
それで大人からの見られ方を知った
自分に厳しく、他人に厳しく
この言葉はずっと忘れられない
確かにその通りだから
それが私なんだけど、それで生きづらい