ふつうじゃなくても生きられるか

病んでる日記・ASDで双極性障害の人が日々考えること

暑いので美術館を歩く

今日は30℃まで上がったらしいです

室温計も熱中症警戒マークが「注意せよ」の表示になった

今週の仕事も無事に終わったし気分転換に外へ出たいと思ったけど暑いのは嫌だなあ

それで県立美術館に行ってきた

すごく近いのです

見たいと思っていた展示が明後日で終わってしまうのでギリギリ駆け込んだとも言う

平日の午後はほどよく人がいてほどよく静かで見て回るのにちょうどよかった

 

『小林正和とその時代-ファイバーアート、その向こうへ』という展示でした

ポスターになっている作品のイメージを強くもっていたので、硬質な感じの立体的な作品が多いのかと思っていたら、立体的ではあるけど質感は様々なものがあって先入観をぶっ壊されてそれが快感であった

もともと織物から着想を得て作品を作っていったらしくて、展示の初めのほうはまさに絨毯のようなものがあって、ファイバーって繊維だからそりゃあ糸もそうかってなりました

糸の自重を活かした波模様の作品がとても印象的だった

色や糸の種類で見えてくるものが違っていてそこが面白かった

ワイヤーに糸を巻き付けてたくさん交差させて表現しているものもあったし、小展示室いっぱいに広がる大きな船のような形になっているものもあったし、面白くて口をぽかんと開けたまま見て回ってしまった

波模様の作品は糸の行方を追っていくと模様の仕組みがわかってなるほど納得

織ってある部分から糸の重さで垂れ下がっている部分を斜めに渡してさらに織ってという工程を何色も何本も組み合わせて模様ができているようだった

見れば納得できるけど思いついて形にするのは簡単じゃないよなと思う

作品づくりのためのスケッチもいくつか展示されていてそれも興味深かった

 

一番気に入った作品は小林正和さんのものではなくて、新道弘之さんのシンディゴボールシリーズと言われる作品のひとつだった

撮影が許可されていたので写真を撮ってきました

藍色が使われているのもステキだし、一枚の織物から飛び出してきたみたいな藍色のグラデーションの球体がいくつも転がっているのがとてもかわいらしかった

この空間をそのままミニチュアにして部屋に飾ったら癒される気がした

すごく奥行きがあるし想像力がどんどん膨らむような世界だった

それがこれ

 

 

写真は床に近いところから撮ったので全体が見えないんだけど、織物はかなり長さがあって見下ろされている感があった

布に見下ろされている

 

単色のものからカラフルな組み合わせまでいろんなファイバーアートがあって色の刺激も形の刺激もたくさんでした

立体作品はいろんな方向から見られるのが面白い

美術館はやっぱり楽しいところだ

リフレッシュできたと思います