ふつうじゃなくても生きられるか

病んでる日記・ASDで双極性障害の人が日々考えること

ビビンバ事件

給食が苦手だった

特に小学校一年生のときは恐怖も感じていた

幼稚園は弁当だったので給食というものを食べるのは小学校に上がってからの経験

 

給食への苦手意識は二つの理由からなっていて

一つは、他人と食事をすること

もう一つは、未知の料理が出されること

 

小学校一年生の一学期は給食の時間が近づくと体調が悪くなって、早退することもかなりあった

他人と食事をすることも、知らない料理を出されることも、今に至っても苦手である

ASDの特性もあるのかな

この二つの理由から大きなパニックを起こしたのがビビンバ事件である

 

小学校一年生の最初の頃に、親子給食という行事があった

その日の献立がビビンバだったのだ

未知の料理が怖いので毎日献立表を確認してからでないと、眠れなかった

親子給食の前日(もう少し前だったかも)、献立表を見るとビビンバの文字

まったく未知の料理

母親に「ビビンバってなに?」と訊ねるも、イメージがわくような答えが返ってこない

恐怖の底に突き落とされた感覚

パニック

「明日、学校行かない、ビビンバってなに?嫌だ、学校行かない」

その時に泣いて叫んで癇癪を起こしたことは今でもはっきり覚えている

知らない料理

母親もうまく説明できないような料理

しかも、親子給食でクラスメイトのお母さんたちも一緒に食べる

パニック

本当に怖かったのだ

しかし、学校を休むのも怖かった

休んでいる間に自分の知らないことが起きたら付いていけないから

すごく葛藤しながら登校したんだろう(ここの記憶はあいまい)

 

いざ、給食の時間

野菜と肉の和え物をごはんと混ぜて食べるのがビビンバだと説明される

あ、思ったほど怖い見た目ではない

緊張しながら口に入れる

おいしい

ほっとした

一方で母親は「あんなにパニック起こしたのに『おいしい』??」とがっくりきたそう

 

このビビンバ事件は自分の性格を表す代表的な出来事として思い出されること

知らないこと(もの)は怖い

新しい環境は怖い

だけど、いざやってみると案外楽しめるのだ

いつも飛び込む前が怖い

大人になるにつれ、パニックは起こさなくなったけど、いつも知らない世界に飛び込むときは恐怖を抱く

やってみたら大丈夫だと自分に言い聞かせて始める

それができるようになったのが成長したってことかな

 

ちなみにビビンバは本場韓国で食べるほど好きになった